飛躍の源泉

中小企業が市場を創る

立教大学経済学部教授(金融論)
山口 義行 氏

車好きの長谷川氏が挑戦したのは「ガレージハウス」の賃貸業。愛車を眺めながら生活できるガラス張りのガレージが特徴で、その名も「アジト」。専門雑誌に紹介記事が載るや、全国から注文が殺到した。ところが、それはガレージハウスの注文ではなかった。

車好きの長谷川氏が挑戦したのは「ガレージハウス」の賃貸業。愛車を眺めながら生活できるガラス張りのガレージが特徴で、その名も「アジト」。専門雑誌に紹介記事が載るや、全国から注文が殺到した。ところが、それはガレージハウスの注文ではなかった。

愛車をガレージ内で「いじる」ためには、排ガスを屋外に出す装置が不可欠。長谷川氏は安価な排気装置を、知り合いの製造業者と開発した。注文が殺到したのは、この排気装置「EG WayOut」。国内はもとより、タイをはじめとする海外からも注文が殺到した。こうして不動産業をルーツに持つ会社がファブレス(工場をもたない)製造業として、輸出企業にまで成長したのである。

これは世界に向けての「市場創造」にほかならない。車好きによる「こだわり市場」だから、大規模マーケットにはならないが、小さな会社にとってはそれで 十分である。長谷川氏の挑戦はこのことを教えてくれた。

2015年9月28日

株式会社セーフティーライフ :

愛知県名古屋市中区丸の内一丁目2番11号 LOMASビル
【株式会社セーフティーライフ HP】

過去記事一覧

1951年愛知県生まれ。
2001年に立教大学経済学部教授に就任。外務省参与として中小企業の海外展開、関東経済産業局「新連携支援」政策の事業評価委員長として中小企業連携支援にかかわるほか、企業経営者との勉強会を全国で開催するなど、自ら中小企業支援を積極的に展開。
【山口義行・公式HP】

山口義行