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サニブラウン初のファイナリストに
次は"世界一"へのチャレンジ

スポーツライター
酒井 政人 氏

23歳の若武者が未知なる扉をこじ開けた。オレゴン世界陸上の男子100m。サニブラウン・ハキームが日本選手で初めて決勝のステージに立ったのだ。

予選をキャリア3度目となる9秒台の9秒 98(-0.3)でトップ通過する。準決勝は10秒05(+0.3)の3着ながらプラス通過した。日本のスプリンターが憧れ続けた夢舞台。アメリカ勢が上位独占したレースを10秒06(-0.1)の7位で駆け抜けた。充実感がありながらも結果には満足していない。

「(メダル独占のアメリカ勢は) 強いなと身にしみますし、自分自身まだまだ。もっともっと練習して追いついて、来年(の世界陸上)はメダルを取りたい」

今回、銀メダルと銅メダルを獲得した選手はサニブラウンのアメリカでのチームメイト。2023~25年にはブダベスト世界陸上、パリ五輪、東京世界陸上が開催される。米国フロリダを拠点にする日本選手が"世界一"へ挑み続ける。

2022年8月1日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。