スポーツコラム

玉ノ井親方の相撲部屋日誌10

相撲界では、幕下以下の力士は共同部屋で寝起きし、稽古以外の時間に掃除やちゃんこ作りもこなさなければなりません。十両以上の関取になると部屋の仕事が免除され負担が大きく軽減されます。幕下以下の力士たちは部屋の仕事と稽古の両立も大変ですが、この中で頭角を現さなければ上には行けません。勝負の世界ならではの厳しさがあります。

2016年9月5日

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玉ノ井太祐

1976(昭和51)年生まれ。明大中野高校3年生で高校横綱となり、在学中の1994年に父が師匠を務める玉ノ井部屋に入門。現役時の四股名は栃東大裕(最高位は東大関)。2006年1月場所では14勝1敗で幕内最高優勝を果たすが、2007年の3月場所で脳梗塞の疑いから途中休場。検査を経て、医師から相撲を続けると生命に危険が及ぶと宣告されたこともあり、同年5月に引退を発表。引退後は玉ノ井部屋親方として後進の指導に当たる。