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女子やり投げ北口榛花が快挙
パリ五輪金メダルにまた前進

スポーツライター
酒井 政人 氏

花の都に「特大の花火」が打ち上がった。陸上競技の最高峰リーグであるダイヤモンドリーグ(DL)のパリ大会(6月9日)。女子やり投げの北口榛花 (はるか) が今季世界リスト2位となる65m09をマークして、DL通算3勝目を挙げたのだ。

1週間前の日本選手権では「1回も自分の投てきができなかった」と涙の2位に沈んだが、パリでは「速さよりリズムを重視」した助走に変更。世界陸上を連覇中のオーストラリアの選手にも投げ勝った。

世界のトップクラスしか出場できないDLに参戦するだけでもすごいのに、まさか3度も制する日本選手が現れるとは10年前には想像できなかった。「たまたまじゃないようにしたい」と笑顔を取り戻した北口は2022年のオレゴン世界陸上で銅メダルを獲得している。

今夏に開催されるブタペスト世界陸上、そして2024年夏のパリ五輪での金メダルも射程内に入ってきた。

2023年6月26日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。