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開幕から好調の「おかわりくん」
通算500本塁打へフルスイング

スポーツライター
石川 哲也 氏

埼玉西武ライオンズの「おかわりくん」こと中村剛也が好調だ。プロ22年目の39歳、6回の本塁打王に輝き、愛称は本塁打を連発することが由来。ここ数年は出場機会を減らしていたが、今季はスタメンで3~4月に打率3割6分4厘、7本塁打を放ち、月間MVPを受賞した。

脇腹痛で一時、戦線離脱するアクシデントもあったが、6月23日の復帰戦で早速3打点を挙げるなど円熟味を増した打棒に陰りはない。今季は通算三振がNPB史上初の2,000を超えた。フルスイングを身上とするスラッガーにとり、三振の数も勲章だ。

「三振はしたくない。でも体勢を崩されて当てに行くようなスイングもしたくない。そこが難しいところ。まだまだ追いかけていきます」と中村。過去8人しか達成していない通算500本塁打まであと38本 (6月27日現在)。ファンの夢を乗せ、フルスイングでアーチを架ける。

2023年7月10日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。