スポナビ

ベスト4を逃すも賞金は大幅増
なでしこジャパンの未来は明るい

スポーツライター
酒井 政人 氏

サッカーの女子ワールドカップ。日本は準々決勝でスウェーデンに敗れ、ベスト4入りを逃した。それでもグループリーグを3連勝し、決勝トーナメント1回戦では優勝経験のあるノルウェーに完勝。23歳の宮澤ひなたが2011年大会得点王の澤穂希 (ほまれ) に並ぶ1大会5得点を記録するなど強烈なインパクトを残し、英紙『ガーディアン』が「このチームは未来に向かっている」と報じた。池田太監督も「なでしこジャパンの戦いを見て、女子サッカーに興味を持ってもらえればいいなと思う」と語った。

女子選手の待遇改善を掲げるFIFA (国際サッカー連盟) は賞金総額を大幅増額し、選手への配分金も初めて定めた。8強入りした日本の全23選手は1人あたり9万ドル (約1300万円) を受け取る。優勝すれば27万ドルだった。人気、実力に加え、これまで恵まれなかった金銭面でも上り調子のなでしこジャパン。まだまだ進化しそうだ。

2023年8月28日

過去記事一覧

酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。