スポナビ

御嶽海が万年三役返上へ
覚悟の押し相撲で昇進なるか

スポーツライター
石川 哲也 氏

大相撲秋場所の千秋楽、御嶽海が貴景勝との関脇同士の優勝決定戦を制し、自身2度目となる賜杯を手にした。「(決定戦を前に)足がすくんでいたが、みなさんの拍手を聞いて優勝するぞという気持ちになった」

覚悟を決めて臨んだ一番。立ち合いで貴景勝の猛突進を受けたが一歩も引くことなく、前に出て土俵いっぱいまで追い込むと、もろ差しで一気に寄り切り。取組後「自分の相撲が取れれば勝てるんだなと思った」と目を細めた。

三役連続在位を昭和以降 2位となる16場所まで伸ばしているが、その間2ケタ勝利したのは優勝した2場所だけ。大関の座に届かない。

「次の場所で決めたい。10勝以上を目標に強い気持ちでやっていく」
持ち味の押し相撲のように一気に大関昇進を決められるのか? 11月の九州場所は要注目だ。

2019年10月15日