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学生野球に新風を吹き込んだ
プロ出身監督が有終の美

スポーツライター
石川 哲也 氏

学生野球日本一を決める明治神宮野球大会。大学の部は慶應義塾大学が19年ぶりの栄冠に輝いた。今季で退任する大久保秀昭監督が学生たちの手で5度宙に舞った。

2015年、名門・慶大が再建を託したのが元プロ野球選手で社会人監督として優勝経験もある大久保監督だった。豊富な経験を基に自主性やアイデアを重んじ学生と密な関係を築く一方、最新の科学的トレーニングやデータ野球も取り入れ、古豪野球部に新風を吹き込んだ。その成果もあり東京六大学リーグでは過去3年6季で3度優勝。着実に力をつけ神宮大会制覇となった。

「(監督として)最後の大会で最高のギフトをいただいた。選手に感謝したい。慶大野球部は永遠に続いていく」

旧来からの根性論に変わる指導法が模索される学生野球界。異色の経歴を持つ指導者が名門復活とともに、学生野球指導の新たなスタイルを築いた。

2019年12月9日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に「歴史ポケットスポーツ新聞 野球」(大空出版)、「メジャーリーグ大記録への挑戦」(宝島社)など。