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中日の「安打製造機」大島洋平
2000安打達成もまだ通過点

スポーツライター
石川 哲也 氏

中日ドラゴンズの大島洋平が8月26日、史上55人目となる通算2000安打を達成した。3回の第2打席、初球のストレートを狙いすましたように振り抜き、センター前へ。巧打者らしく記念の一打をクリーンヒットで決めた。

「体が反応したというか、甘いボールが来たら振ろうと思っていたので、基本に忠実なセンター返しができました」

大学、社会人を経て24歳でプロ入り。俊足を活かした逆方向への打撃に活路を見出しレギュラーに定着し、これまでに2度の最多安打のタイトルを獲得。入団3年目から今季まで12年連続でシーズン100安打超を放つなど、球界を代表する「安打製造機」となった。

「これからも自分の体が動く限り一本でも多くヒットを打ちたい」

今年38歳になるが、打棒は年々巧さを増している。2000本は通過点。次は立浪和義監督の持つ2480安打の球団記録更新を見据えて前進する。

2023年9月11日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。