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テニスの大坂なおみが本格復帰
出産を経て新たな挑戦へ始動

スポーツライター
酒井 政人 氏

昨年7月の出産を経て、テニス女子シングルス・元世界ランキング1位の大坂なおみが2季ぶりに四大大会に帰ってきた。全豪オープンのシングルス1回戦。第16シードのカロリーヌ・ガルシアと向き合った。

大坂は時々、夜空に目を向け、自分のプレーに呆然としているようにも見えた。その一方で強烈なファーストサーブは健在だった。ガルシアにストレートで敗れたものの、抜群の存在感を放った。

「半年前には、あなたは妊娠していたのよ、と自分に言い聞かせないといけませんね。『復帰してすぐに試合に勝てると思っているなんて何様』という声も頭の中に聞こえてきました。私は素晴らしいチームに恵まれて、この数週間、オーストラリアで多くのことを学びました。後悔は何もありません。」

4度の優勝を誇る四大大会で久々の白星はならなかったが、母となった26歳の大坂の表情は明るかった。

2024年1月29日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。