萩野が短水路で2冠
復活へ手ごたえ十分
								スポーツライター
石川 哲也 氏
								石川 哲也 氏
短水路(25mプール)で競う10月の第62回日本選手権(25m)水泳競技大会は萩野公介(ブリヂストン)が男子200m・400m個人メドレーの2種目を制した。両レースとも序盤からハイペースで飛ばしての快勝に「前半からしっかりいけてよかった。今までスタート台に立つ前から負けていたが、積極的にいけた」と本人も満足げだ。
2016年のリオ五輪では金・銀・銅、各1個のメダルを獲得したが、昨年、原因不明のコンディション不良に見舞われて約半年にわたり休養。今年に入ってからも「新型コロナ禍」で長らく実戦から遠ざかるなど苦難が続いた。そんな中で「勝負したい気持ちがわき上がってきた」のは心身ともに上り調子である証拠だろう。
「次につながるレースになった。これから良くなる確信がある」と復活へ手ごたえは十分。日本競泳界に頼もしいエースが帰ってきた。
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1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。
 
						
