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地域密着のサッカーチーム

玉川大学
経営学部准教授
長谷川 英伸 氏

日本プロサッカーリーグ加盟のFC町田ゼルビア(現在、J2リーグ所属)を運営する東京都町田市の株式会社ゼルビア。同チームは1977(昭和52)年に町田選抜の少年サッカーチームとしてスタートし1989年に社会人チームを設立、NPO法人を経て現在の株式会社による運営形態となった。

2018年シーズンにはJ2リーグで首位争いに加わり、最終順位は過去最高の4位。2018年秋には、大手IT企業のサイバーエージェントグループに参画したことにより懸案だったJ1ライセンスの取得のめども立った。

同社代表取締役社長の大友健寿氏は小学校時代にFC町田ジュニアに所属しており、一般企業に就職してゼルビアで選手として活躍。2006年からはチーム運営に携わるようになった。地域の少年サッカーチームとして誕生した経緯から、地域に根差したクラブ経営を行うべきだと考え、地域密着の姿勢を徹底。たとえば、チーム所属の選手たちと地域住民が、栄養と健康にこだわった食事を一緒に食べることができる食堂「ゼルビア× キッチン」の運営、子どもたちを対象にした各種サッカー教室の開催、小学生向けの学習塾サイトの立ち上げなどを実現し、地域とともに歩む姿勢を鮮明にしている。

2021年3月22日

株式会社ゼルビア

東京都町田市大蔵町550
【株式会社ゼルビア(FC町田ゼルビア オフィシャルサイト) HP】

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プロフィール 長谷川英伸

1982年生まれ。
2013年玉川大学経営学部助教、2018年から准教授。専門分野は中小企業の企業間関係。特に中小企業間のネットワークから生み出される新製品、新サービスのプロセスについて分析し中小企業の存立維持可能な要因を模索している。中小企業経営のセミナーなどの講師も務める。

長谷川英伸