きらめき企業

「金属加工ってすごい!」と
言われる会社を目指して

合同会社 FRSコンサルティング
代表社員
古澤 智 氏

神奈川県綾瀬市を拠点に、板金加工を中心にした金属部品製造業を営む株式会社野口製作所は1964(昭和39)年に創業した。

当初は一般的なプレス加工を行っていたが、顧客の需要の変化に対応するため、より高い精度が求められる精密板金加工を主体とする生産体制へと変革。通信機器の筐体 (きょうたい) 部品や工作機械のカバー類、医療機の部品などを生産している。

受注する部品の多くは、塗装を必要とし、板金加工会社は、専門設備が必要な塗装は外部に委託するのが一般的。しかし、職人的な技能を必要とする塗装の世界では、職人の高齢化による生産能力不足が問題となってきており、同社では自社塗装を目指して粉体塗装処理ができる設備を導入するとともに、若い人材の技能教育に力を入れ、塗装の内製化を実現した。

これにより、精密板金加工・粉体塗装・製品組み立てまでの一貫体制が構築でき、顧客から「『野口』に頼めば、品質良く、短納期で組み立てまでやってくれる」と高い評価を受け、受注増につながっている。

代表取締役社長の野口裕氏は「自分たちで考え、工夫して完成させた製品をお届けし、お客様に喜んでいただくことが最大の喜び」と話し、今後も挑戦を続けていく覚悟だ。

2021年7月5日

株式会社野口製作所

神奈川県綾瀬市深谷南5-14-3
【株式会社野口製作所 HP】

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プロフィール 古澤 智 氏

1974年生まれ。
株式会社日立製作所、公益財団法人神奈川産業振興センターを経て、経営コンサルタントを主事業とする合同会社FRSコンサルティングを設立。生産性向上のための現場改善などを指導。2011年から東洋大学大学院経営学研究科ビジネス・会計ファイナンス専攻非常勤講師も務める。

古澤智