飛躍の源泉

小規模企業のグローバル化

東京経済大学経営学部准教授
山本 聡 氏

株式会社ハイメックスは、コンバーティング(プラスチックフィルムなどを加工し、付加価値の高い二次製品を作り出す工程)用のエアーシャフトやロール搬送機器などを製造。食品や医薬品の包装材料、偏光フィルムやリチウム電池用セパレータといった機能性フィルムの生産ラインで用いられ、生産性向上に寄与している。同社の技術提案力は高く評価され、顧客の数は国内外3,000社以上に上る。

2代目の代表取締役である中島俊英氏は幼少時から海外へ強い興味を有し、東京都立国際高校の第1期生として入学。在学時に両親にフランス人留学生のホストファミリーになることを提案して実行。その後、米国のコロラド大学で機械工学を修めている。

1998年にハイメックスに入社した当時、主力市場である液晶業界ではグローバル化が急速に進展。韓国や台湾の企業が台頭していた。そんな中、中島氏は「小規模企業のグローバル展開」と銘打ち、台湾や韓国、米国など海外市場の開拓を積極的に進めたのである。並行して、大学と積極的に産学連携し、大学卒の開発人材も獲得。また、政府系技術研究所に生産拠点も設けた。こうした多方面の取り組みを重ねることで、同社は新たなステージへと歩を進めたのだ。

2016年6月27日

株式会社ハイメックス :

東京都東久留米市八幡町1-3-34
【株式会社ハイメックス HP】

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山本聡

1978年生まれ。
機械振興協会経済研究所を経て、2012年東京経済大学経営学部専任講師として着任、2015年准教授(担当は中小企業経営論)。金型や部品加工など素形材産業を主な対象としながら、国内外の中小企業の経営体制の変化を解明することが研究テーマ。経営者や技術者向けにレポートを執筆するほか、さまざまなセミナー講師も務める。
【山本聡の研究室】

山本聡