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出雲初優勝の東京国際大学
学生駅伝のダークホースに

スポーツライター
石川 哲也 氏

「大学3大駅伝」の幕開けとなる出雲全日本大学選抜駅伝競走が10月10日に行われ、東京国際大学(東国大)が初出場・初優勝を果たした。

1区で山谷昌也が3位と好位置につけ、3区丹所健が先頭に立つと、そのまま首位をキープ。最終6区のケニア人留学生イェゴン・ヴィンセントが区間トップの走りを見せて、2時間12分10秒でゴールに飛び込んだ。

2位の青山学院大学に1分57秒差をつける圧勝に、大志田秀次監督は「いい形で流れをつくることができて、ヴィンセントに楽をさせることができました。でき過ぎです」。区間順位はすべて5位以上。留学生エースだけに頼ることなく、メンバー全員で栄冠をつかみ取った。

出雲駅伝優勝の余勢を駆って、今後の大会でも過去最高順位(全日本大学駅伝4位、箱根駅伝5位)の更新を目指す。今季の学生駅伝は東国大がダークホース的存在になりそうだ。

2021年10月25日

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石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。