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44歳小野伸二が現役引退
これからもサッカーを楽しみたい

スポーツライター
酒井 政人 氏

「天才」と呼ばれたJリーガーが現役最後の試合を終えた。北海道コンサドーレ札幌の小野伸二。12月3日、右腕にキャプテンマークを巻いて、古巣・浦和レッズと対峙。華麗なパスなどで3万人超の観衆を魅了し、前半22分でピッチを去った。試合中にもかかわらず、交代時は両チームが集まり、花道が作られる。スタジアムは拍手に沸いた。44歳2カ月6日でのJ1リーグ戦出場は三浦知良、中山雅史に次ぐ歴代3位の年長記録だった。

引退セレモニーでは「たくさんの方々に支えられてきました。本当にありがとうございます」という感謝の言葉に続き、「今日でプロサッカー選手生活は終わりますけど、僕自身はこれからもサッカーを愛して、楽しんで続けていくので、よろしくお願いします」と笑顔を見せた。

日本代表としてワールドカップにも3度出場。けがに苦しみながらも輝き続けた小野の"サッカー人生"はまだまだ終わらないようだ。

2023年12月18日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。