日本のそろばんを世界に

1973（昭和48）年創業の株式会社イシド（千葉県白井市）はそろばん学校としてスタートした会社。1980年代以降、そろばん人口は減少し、往時に比べると市場規模は10分の１以下まで縮小しているともいわれる。

しかし、同社は「いしど式」と名付けた独自の指導方法によって、生徒数、フランチャイズ教室ともに増やし続けている。この指導方法は、個々の生徒の能力開発につながるステップ方式で一人ひとりの力を引き出すというもの。また、そろばんを通して礼儀を身につけ、心を鍛えるという目標も掲げ、しつけ教育と心の教育もわかりやすいカリキュラムで進めている。

教育ノウハウの提供やシステム化した指導員研修により、意欲のある人なら誰でもそろばんを教えられるようになれることがフランチャイズ教室の拡大を支えている。

さらにインターネットを利用した教育で、生徒だけでなく指導員のレベルアップも図っており、それにより海外でそろばんを教えたいという人材が集まり、海外にも「いしど式」のそろばんが広がりをみせている。

「夢を育てる」の企業理念のもと、そろばんを通した社会貢献に努めるとともに、日本のそろばんを世界に発信し、その輪を広げている。

2017年11月6日